「まっ、そんなことはどうでもいいんだけどなっ」
「な、なんでっ」
相変わらず空気の読めない男だなって思って頬を膨らませると、桐生はおかしそうに微笑んだ。
「そんなブサイク顔してる奴にはドレスも指輪も勿体ねえなー」
「さ、最低~!!」
「そんなの昔からだろっ」
「ちょ、開き直らないでよっ!!」
青空に二人の笑い声が響き渡る。
────でもそうだろ?
俺からしてみれば指輪とかは一つ
の形でしかない。
だって…
engage ring
本当に拘束されたのは俺自身。
そして…愛しい君。
fin
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