その言葉を聴いて、また涙が溢れた。 「ありがとうございますっ…」 あたしが頭を下げると、旦那様は大きく頷いてくれた。 「桐生…萌のことを幸せにするんだぞ」 「はい…」 そして桐生と旦那様は硬い握手を交わした。 ────あたし達を愛し、育ててくれた両親 そして何よりも 「ほら、そろそろ次行くぞ」 たくさんの人の笑顔の真ん中であたし向かって手を差し出す 愛しい人。 握り返した左手の薬指には指輪がきらりと光る。 この指輪は二人の愛の証。