教会に鳴り響く鐘の音。
てっぺんの時計台から白いハトが飛び立つ。
目の前で微笑む愛しい人がベールを取って
あたしに優しくキスを落とした。
「おめでとー!!」
「一ノ宮家ばんざーい!!」
周りから拍手と声援が上がる。
今日はあたしと桐生の結婚式…
「萌、おめでとう」
少し目を潤ませた友ちゃんが手を振ってくれた。
ツンデレながらもずっとずっとあたしを心配して、この恋を応援してくれた大切な親友。
「ありがとう」
友ちゃんの手を握るとあたしも堪え切れずに涙をこぼした。
「もう、泣いてるとせっかくのドレスが台無しだよ」
友ちゃんはそう言ってハンカチで涙を拭いてくれた。

