――――・・・・ 無駄に豪華な家具が並ぶ自分の部屋。 俺は広いベットにあぐらをかいてさっきの出来事を思い出していた。 "恭ちゃんが!?ほんとに?" そう言って嬉しそうに微笑んだ顔が忘れられない。 普段俺には見せたことのない眩しい笑顔は何よりもきらきらしていて… 「気に入らねえ。」 そこまで思い出して俺はギュッと拳を握りしめた。 物心ついたころからずっと傍にいた来栖萌という女。 最初に萌は俺の専属なメイドだと聞かされて正直面倒だと思った。