手に取って眺めるそれは光に照らされて美しく輝いていた。 そして刻印… この言葉があったからあたしは頑張れた。 少女漫画みたいな素敵な言葉じゃない。 だけど、桐生らしい 不器用な愛の言葉。 「萌、何ぼーっとしてんの!!」 「えっ」 ミサトの声で現実に戻される。 びっくりして目を見開いてミサトを見た。 「桐生着いたってよっ!!」 「えぇっ!?」 まだお風呂入ってないよ!! 着替えもしてないし すっぴんのままなのに…