「でもあたしずっと掃除してたんだよ」 「気にしすぎだよ~」 こういう話をしてると高校生の時とほんとに何も変わらない。 恭ちゃんがいて、ミサトがいて。 …ただ 隣に君がいないということを除いては… あたしはあの別れから、一度も桐生に会ってない。 それどころか連絡さえも。 桐生はアメリカで一番頭のいい大学に入ってずっと忙しかったんだ。 だからあたしはずっとこの家で働きながら彼を待ってる。 ミサトや恭ちゃんみたいに華やかな生活はしてないけれど 毎日、桐生のことを想って頑張ってるよ?