桐生… そこにあったのは指輪だった。 中に刻まれた刻印… それを何度も読み返して、ギュッと握りしめた。 窓の外には青空が広がっている… 彼が旅立った方向に向かってあたしは手を伸ばした。 行ってらっしゃい桐生。 いつかまた会えるその日まで ずっとずっと待ってるからねー… ――――… 「来栖さん次こっちね」