唇が離されると桐生は幸せそうに微笑んだ。 「俺今すげー幸せ」 子供みたいな笑顔を見てあたしもうれしくなる。 抱き合った二人を赤い夕日がオレンジに染める。 何人もの人が行き交う中。 お互いの存在を確認し合い 抑えきれない愛しさを伝えるかのように あたし達はいつまでも抱き合っていたー… ――――… ―――… 「明日アメリカに行くの!?」