「……うん」 なんとか笑顔をつくって答えたけどそれは弱々しい笑顔になってしまった。 「そう…」 友ちゃんは怪訝そうな表情。 「でもね…、あと一つだけ」 「ん?」 あたしは窓の外を見つめた。 それは遠くの曇り空。 君のもとへも続いている空ー… 「あと一つだけ桐生に伝えることがあるんだ」 届けたい言葉はたった一つ。 それだけを君に届けるよ。 同じ空の下、今君は 何を想っていますか? ―――――… ―――…