それはあたしの薬指の根元でぴたりと止まった。 まるであたしのために作られたかという位にぴったりのサイズ。 「…っ」 ミサトの指輪なはずなのに なんであたしの指にぴったりなんだろう。 偶然? それとも間違い? 「前に遊園地行った時、俺が指輪買おうとしたこと覚えてる?」 恭ちゃんが指輪に触れながらそう言った。 「うん…」 「普通の一般的な指輪のサイズじゃ来栖には合わなかったじゃん」 「うん」 「なのに、どうしてこの指輪が来栖の指にぴったりだと思う?」