「どうした、萌?」 「あ、ううん!なんでもないよ!!」 いけない… また落ちこみそうになってた。 そんなんじゃだめ。 せめてその時まで… 伝えるその1秒前まで 笑っていたい。 だから… 「行こ、桐生!もういっぱい並んでるし!」 あたしは精一杯の笑顔で、桐生の手を引いた。