「ほんとアンタはわかりやすい。」と友ちゃんは苦笑いする。 「…嬉しかったんでしょ?」 友ちゃんの問いにあたしは堪忍してうなずいた。 彼は… いや、恭ちゃんは… あたしの好きな人なんだ。 小学校3年生の時に出会ってそれからずーと彼に恋をしている。 恭ちゃんに話しかけられる度、その屈託のない笑顔を向けられる度に心が躍る。 でも桐生のメイドであるあたしと御曹司である彼がつり合うはずもない。 だからこの恋は秘密。