恭ちゃんはしっかりしていて男らしいのに 明るくて周りに気遣いができて 何よりも…優しい人。 彼は昔からよく桐生の家に遊びに来るがあたしにもいつだって優しくしてくれる。 あたしにとっては王子様みたいな存在である。 「でも良かったじゃない?麻生君にあんなに密着できて…。」 友ちゃんがニコリと笑う。 その言葉にあたしの顔は真っ赤になった。 「あ、あああれは事故で。恭ちゃんはただ助けてくれただけだよ!!!」 必死に言葉を探すけどどうしても声が上ずってしまった。