「あ、ありがとうございます…」 はは… この人生計画は本当に実現するものだろうか。 もちろんそんなことは言わないけど。 「はぁ…」 なんだかさらにわからなくなってきたよ。 …あれから1ヶ月経過した。 桐生はあの日から一度も、留学という言葉を口にしていない。 何も変わらない、穏やかな日々が流れ、季節は冬目前の12月を迎えていた。 「はぁあぁ…」 「今度はため息?不幸がうつるからやめてよね」 「すいません」