…あたしはなんて最低なんだろう。 安心感の奥底の心に真っ黒に染まった罪悪感が確かに募っていく。 あたしは俯いたまま、顔を上げるのが怖かった。 桐生の顔を見るのが怖くて怖くて仕方なかった。 せっかく両想いになれたっていうのに… こんなんじゃあたし、彼女失格だ。 どんなに強く抱き合ったって… 心の隙間が広がっていく。 夕焼けの切ないような儚い空気は夜に近づくにつれ現実の形となりつつあるように感じた。