お仕置きしてやろうか?～ご主人様は俺様王子～

桐生の胸をバシバシと叩いたところで桐生がやっと気がついた。


「ああ、悪い。」


一瞬ハッとしたような顔をすると何事もなかったかのように体を離す。


どうしちゃったんだろ…?

さっきからぼーっとして上の空のように見える。


心配して桐生のことを見つめているとそれに気がついたのか桐生はいつもみたいにニヤリと微笑んだ。


「どっか行かない?」

「…はい?」


今度は何を…っ!?!?


「今からどこか行かないって誘ってんだよ。」


いや、それはわかるんですけど…