「…桐生、好き。」 そう言って微笑む萌のおでこに、頬に、唇に何度もキスを落としていく。 夜は甘く、ロマンチックな時間を刻む。 観覧車が地上に着くまで、俺達は何度もキスをした。 ―――― 色々ありすぎてよほど疲れたんだろう。 家に着くなり即ベットで爆睡している萌を眺めながら苦笑いする。 まあ、いいさ。 二人の時間ならこれからいくらでも作ればいい。