でもそんな楽しい?一日もあっという間に過ぎ去り あたし達は今デートの最後ということで観覧車の中にいる。 そんな特別なシチュエーションだというのに…! "騒ぐんじゃねえよ"とか"珍しくないだろ"とか …ほんと乙女心のわからない奴!! 「好きな人と観覧車から見る夜景だもん …特別に決まってるじゃん。」 あたしは少し拗ねたように言ってみた。 桐生は「怒んなよ。」とか言いながら肘を押しつけてくる。 そして耳元で 「俺は夜景よりお前見てた方楽しいけど。」 甘く囁いた。