お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~


そう言って恭ちゃんは立ち上がる。


そして桐生と正面に向かい合った。


「桐生…わかってるんだろうな。


お前が来栖を不幸にするようなら俺はお前を許さない。」


「ああ。」


そう言って二人は二人は視線を交わした。


恭ちゃん…


桐生…。


「あーあ…ほんと、恭史郎は甘いんだから。」


それまで黙っていたミサトさんがわざとらしく恭ちゃんのほっぺたをつつく。


「まあ、しょうがないかー。あんなラブシーン見せられたんだもんね。」


そう言いながらミサトさんはあたしに手を差し伸べた。


「ミサトさん…。」


「萌はさ、もっと自信持った方いいよ。


迷惑かけるとか傷つけるとか…そういうのはいいから。


だって、桐生は萌のこと好きで、萌は桐生のこと好きなんでしょ?


なら、それでいいじゃん。」