「別に。普通にそう思っただけ。」 「ゆ、友ちゃん。」 あたしの一番の理解者だと思っているあなたがそんなこと言わないで…。 落っこちた痛み以上のダメージをくらったあたしはヨロヨロと立ち上がる。 すると急に前にスッと手が差し出された。 え…? 友ちゃんではない、大きな男の人の手。 顔を上げると 「恭ちゃん…!」 「大丈夫か?ホントお前はよく転んでるな。」 ニコリと笑う茶髪の爽やかな好青年… 恭ちゃんこと麻生恭史郎(アソウキョウシロウ)。