仕方ないから正面を向くと斜め前の席の桐生が目に入った。 それは相変わらずの無表情で涼しい横顔。 桐生の奴…!! あたしをジェットコースターに乗せるだけ乗せたらまた無視するし!! 隣にいるミサトさんは相変わらず桐生にべったりだし。 怖さとイライラでキッと睨みつける。 もう何なのよ!! 桐生のばか、ばか、ばか、アホ!! 心の中で思いっきり叫んでやった。 あんな奴…嫌い! 「……大嫌いなんだから。」