昨日までのあたしなら舞い上がって喜んでた。 でも気づいてしまったの。 心の奥にあった大切な気持ちに。 でも 恭ちゃんが好きだったくせに 中途半端な気持ちのまま桐生と付き合って 今更桐生を好きだから… なんて言えるはずがない。 桐生にも。 恭ちゃんにも。 「ごめん…あたし…。」 言葉が詰まる。 グイッ―… 突然、肩を恭ちゃんの胸に抱き寄せられた。