「えー?そんなにあたしのこと見ててくれたの?」


恥ずかしくなって冗談交じりになる言葉。


でも横を歩く恭ちゃんは真剣な顔をしていた。


恭ちゃん…?



「そうだよ。小さい頃からずっと来栖のことしか見てない。」


恭ちゃんは遠くを見てそう言った。


「あ、ありがとうっ!恭ちゃんが友達でいてくれてよかった。」


「友達としてじゃないよ。」


それって…?