「じゃあ、二人きりの時ならいいんだ。」 「そういう問題じゃ…//」 「…ほんと坊っちゃまと萌は仲がいいですね。」 須々木さんがニコニコしながら口を挟んでくる。 仲良くない!!! あたしは心の中でそう叫ぶ。 桐生は「こいつがもうちょっと積極的ならいいんだけどな~。」と答えていた。 こいつ、また誤解されるようなことを…!! 余計に恥ずかしくなったあたしは車が到着すると同時に桐生から荷物を奪い取るように教室へと急いだ。