「え、あ、ありがとう。」 恭ちゃんと二人きりがよかったなあ… なんて少し残念に思いつつも 強い態度でこられてあたしは押し黙るしかない。 「じゃあ今日の夜から始めるからな。」 そう言って桐生は部屋から出て行った。 バタン 扉が閉まる。 部屋にはあたしと恭ちゃんが残されたままだ。 「珍しいな。桐生があんなこと言うなんて。」 もの珍しそうに恭ちゃんが言った。 「そうなの?」