桐生が画面を見ながら呟くように言った。 予想外の言葉にドキッとする。 桐生と遊園地。 考えても見なかった。 無言のまま桐生を見つめていると人差し指でおでこをつつかれた。 「お前に拒否権はねえんだよ。ということで決まりな。」 まるでマンガに出てくるような悪ガキみたいな態度。 「わかってますよ。」 不本意だけど嫌じゃない。 少し拗ねたようなあたしの答え方に桐生は満足そうに微笑んだ。