触れたのは"唇"にではなくてー… 「ばーか。誰がキスなんかするかよ。」 桐生がおでこをくっつけた。 「えっ!?」 あたしは慌てて目を開ける。 「寝たフリしてんのばればれだっつーの。」 「うそ……。」 ばれてたの!? 「お前わかりやすすぎ。」 そう言って桐生は笑顔になる。 「しかも、俺も寝てる女襲うほど飢えてねーし?」