「あの…いくらなんでもそれは…」


「なんでも言うこと聞くって言ったのは萌の方だろ?」


「そう…ですけど…」


「ならいいじゃん。黙ってキスしろよ」


そう言ってアイツは満足そうにあたしを見上げた。


あたしはそんなアイツを起こそうと頑張るけどアイツは一向にベットから出ようとしない。


それどころか枕に無造作に広がる黒髪に少しはだけた襟元、


その色っぽい視線にあたしの心臓がドキンドキンと音を立てる。


どうしよう…。