「それに、ちょうど良かった。
七瀬さんに連絡
取りたかったんだけど、
番号もアドレスも
知らなかったし、
クラスで話しかけたら
多分目立つだろ?
ちょっとオレと
来てくれないか」
「いや、あたしは…」
もうミカを
裏切るわけには…
「頼む。
母さんから七瀬さんに
話があるんだ。
それと、オレからも」
―――――…
で、でかい…。
噂には聞いてたけど
確かに相当なお金持ちだ…。
「入って」
「お、お邪魔します…」
家に入ると、
リビングにお母さんが
座っていた。
あたしと早水君は
お母さんの向かい側の
ソファーに座る。

