そして数日後―――…
学校からの電車を降りて、
今日も反対の改札口に向かう。
「なんか今日保健所の
作業員よく見るよなー」
「あー、そういえば
この辺の捨て犬
処分するらしいぜ」
!?
捨て犬の処分…!?
スーが危ない…!!
「ワンっ!
ワンワンっ!!」
「ごめんな。
お前も恨むなら
捨てた奴を恨んでくれ」
「スー!!」
なんとか間に合った!!
「待ってください!
このこはあたしの犬です!」
「でも首輪もないし…
ここに住み着いてるんだろ?」
「それでも…
あたしが毎日ここで
世話してるんです!
殺さないで!!」
「でも予防接種とかも
してないみたいだし、
ちょっとなあ…」
「お願いします!
連れてかないでください!」
「ごめんね、お嬢ちゃん」
「キャンキャンキャン!!」
「スー!!」

