その時店員とみられる
若い男性が、
男子学生を二人つれて
店に入ってきた。
「店長!
この少年たちが犯人です!」
「え?」
「店で買い物してたら
そのおばちゃんに
ぶつかってよぉ、
めちゃくちゃ怒鳴られて
イラついたから
ポケットに商品
突っ込んでやったんだよ」
「ほら見なさい!
私が盗るわけないでしょう!?」
「大変申し訳
ありませんでした…!」
「ふん!
もういいわ!」
――――…
「あの、それじゃあ
私は失礼します」
「…よく私を
信じられたわね?
あなたが私の
何を知ってるというのよ」
「それは…
早水君のお母さんですから。
それだけで充分ですよ」
「…ふん。
まあいいわ」
「失礼します」
あー、
疑いが晴れて良かった!

