「由梨おはよ~。
って、昨日よりさらに
ひどい顔だよ!?」
「サオリ…
あたし、大丈夫だから」
「なにが?」
「あたし、ミカを
裏切ったりしないの」
「…そっか!」
うん。
早水君とは、
もう話さない…。
――――…
それから1ヶ月以上がたった。
あたしは早水君と
話してないし、
そのおかげか
ミカの態度も
以前のように戻った。
そして、帰り道は
あの河原を通るのを
やめることにした。
朝だけは通って
スーの様子だけ
確認してるけど、
帰りは早水君に
会わないために、
いつもと反対の
改札口から外に出て、
遠回りして帰ってる。
そうでもしないと
また話してしまいそうな
自分が怖いから…。

