走った。 とにかく走った。 言った。 ちゃんと言えたよ。 あたしはミカたちを 裏切らない。 これでこれからも ミカたちと 楽しく過ごしていける。 …なのにどうして? あたしはどうして泣いてるの? 簡単だ。 好きな人から 告白されたのなんて 初めてだったから。 一瞬世界が すごく素敵に思えた。 胸がドキドキしてて、 早水君が真っ赤で、 ほんのちょっと 触れてる指先が 信じられないほど熱くて。 そしてすぐ 神様を恨んだ。 早水君が二人いればいいのに。 短い恋だったなあ。