爽やかな屈託のない笑顔に、
そのあと絡んだ視線に、
胸が高鳴ってしまう。
「てかもし七瀬さんが
オレの立場でも
絶対途中で投げ出したり
しないだろ?」
「それは…まあ」
「じゃあオレの
気持ちわかるよね!
よし、そーゆうことで
こいつに名前つけようぜ~」
「うーん…
名前かあ…」
「七瀬さんから
いい案浮かばなければ
オレからの提案ー。
"スー"とかどう?」
「スー君…。
いいかも!
でもなんで?」
「オレこのキャラクター
好きなんだよね」
「えっ!?
ブサイ…」
早水君が出した
おかしなスーパーマンの
キーホルダーに
つい本音が
出そうになり、
ハッと口をつぐむ。

