「お、やっと
タイミング合ったねー」
「早水君だったの?
今まで世話して
くれてたの…」
「んー。
つっても七瀬さんのが
先だったでしょー」
「でも早水君
家この辺じゃないよね?」
「オレあそこの
塾行ってんだよ。
そしたら塾の窓から
七瀬さんが見えた。
夏休み前くらいから毎日。
そんで気になって
見に来てみたら
こんなかわいいのが
いたとはなー」
いや、これはやばいでしょ。
あたしがここで
早水君と仲良くなるのは
ミカへの裏切りだよ。
「でも、早水君
塾あるんでしょ?
あたしちゃんと
世話するからもう
無理に来なくても…」
「無理してまで来るほど
オレお人好しじゃねえよー」
ハハッ、と爽やかに
早水君が笑う。
「それにこんなかわいいの
独り占めはずるいよ」
「えっ…と」

