ミカの真剣な、
少し威圧するような瞳に、
あたしはちょっと
ドキッとした。
ミカとの仲を円満に
保つためには、
早水君と関わる時は
気を付けた方が良さそう。
…そんなこと
わかってたのに。
運命の歯車は
もう回り始めていた。
――――…
「ねえ、〇〇先生
どこ行ったか知らない?」
「えっとー…ミカー!」
「えっ?
あっ!//
早水君どうしたの?」
「あ、うん。
〇〇先生どこ行ったかと
思ってさ」
「先生ならさっき
化学準備室に行ったよ!」
「そっか。ありがと!」
よし。
あたしちゃんと
とりもってるよね。
「ちょっと由梨~
いい仕事するじゃん!」
「あ、サオリ。
にしても早く
ミカと早水くん
くっつかないかな~」
「さあね~。
正直早水君の家って
すごいお金持ちで
結婚相手も親に
決められるくらい
らしいからさー。
ミカ頑張らなきゃね」
「そうなんだ…」
「ま、ミカばっかじゃなくて
由梨だってなんかあったら
教えてよね!
相談ならのるよ~」

