恋の魔法。









ドタバタドタバタ……







ガラッ!!!





「由梨っ!!!!」

「神田、咲哉…」

「なんか、倒れたって聞いて…
俊に会って、その辺で…
えっと…大丈夫か?」

「たいしたことないから…
もう帰りなよ」

「でも…」

「早く帰ってよ!
あたしはあんたに
もう関わりたくないの!」

「…やだ」

「なっ…」

「オレお前の母ちゃんに
頼まれた。
由梨をよろしくって
頼まれたんだ。
オレは約束は守る」

「約束は守る、って…
そんなの…信じれると思う!?
口で言うのは簡単だよね!
"あたしは何があっても
由梨の味方だから"とか
言っときながら
あっという間に
裏切るんだもの!」

「由梨…?」

「あたしは信じてたよ!
信じたのが間違いだった!!
もうあんな思いしたくない!!」

「由梨。」













神田咲哉に優しく、
でもしっかり肩を掴まれ、
視線が絡む。