「…もういい?」
「………は??」
「もういいでしょ?
席座りたいんだけど」
「っ!!
ふざけんなよてめぇ!!」
ドンっ
リーダー格の子に
肩を強く押され
一歩よろめく。
あたしの中に
あの時の記憶がかけめぐる。
〈佳久ーーーっ!!!〉
「…はあ…はあ…」
「ちょっ、なに!?」
「はあ、はあ、ハッ、ハッ…
ゲホっゲホっ!!」
「どうしたのこいつ!?」
「まさか過呼吸…」
「なに……あたしら…」
「…どけ……オレが……」
――――――…
そこであたしの
記憶は途切れた。
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