「ねえ…七瀬さんってさあ」
クラスの女子の中で
リーダーポジションに
いる子を中心に、
女子5、6人があたしの
前に立ちはだかった。
「咲哉と別れたの?」
「………」
「ねえなんとか言ってよ!」
「…知らない」
「はあ!??」
どうしよう…
このかんじ…
怖い…
でも、弱気を
悟られるわけにはいかない。
こんな集団でしか
行動出来ない奴らに
負けてたまるか。
「あんたさあ!
男子にかわいい
かわいい言われて
調子乗ってるんじゃない!?」
「あたしはかわいいから
何をしても許されるとか
思ってんじゃないの!?」
「てゆーか
言うほどかわいくなくない?」
「言えてる~」

