――由梨side―― 最低だ。 あたしは、 最低。 神田咲哉に 心を開いてる自分がいた。 一緒にお祭り行って 楽しいなんて 思ってしまってる 自分がいた。 あたしだけが 幸せになるなんて 許されるわけないのに…。 あたしは、 口をきくことすら 許されない。 だってヨシはもう 誰かと話すことも 出来ないんだから…。