こいつこそ人を
殺すんじゃねえかと
いうぐらい鋭い目付きで
由梨を睨むおばさん。





なんかよくわかんねーけど、
失礼なやつだな。














「おい、おばさん…」

「やめて」

「由梨…
でも…」

「この人に話してないのね。
あのこと。
そりゃそうよね。
あんなこと話したら
この人だって
きっとあなたなんかと
一緒にいないわ」

「あの、おかあさん…」

「おかあさんなんて
呼ばないでちょうだい!!!
早く私の目の前から
いなくなって!!!」











おばさんがヒステリックに
叫ぶと、由梨は深く
一礼して歩いて行った。










「お、おい由梨…」

「あたし、
一人で帰る」

「は?
待てよ危ねーから…」

「いい。
ついてこないで」

「あ…」













そう言ってオレを振り切った
由梨の顔は真っ青だった。








そして由梨はこの日から…







また前のように
戻ってしまった。