――――…
まさか…
こいつと肩を並べて
お祭りに行く日が
くるなんて。
「…いい母ちゃんだな」
「えっ?」
「お前の母ちゃん。
お前のこと
大事にしてると思う」
「…そう?」
あたしにはただ自分が
楽しんでるようにしか
見えないけど…。
「ああ。
それに、由梨に浴衣
着せてくれて感謝してる」
「は?なんで…」
「かわいいから」
「っ//」
「ばっ//
ばかお前何か言えよ//」
なんなのこいつ!
自分で勝手に
恥ずかしいこと
言ったくせに
あたしにキレないでよ!
意味わかんない!
…でも、一番わからないのは
あたしの心……。
どうしてこんなに
高鳴ってるの?
どうしてこいつを
受け入れてるの?

