恋の魔法。













「…あんたには
関係ない!!!」








由梨はすごい剣幕で
オレを怒鳴りつけて
携帯をもぎとった。










オレはしばらく
呆然としていたが、
やがて体の奥の方から
グツグツと何かが
沸き上がるのを感じた。










嬉しかったんだ。





由梨がやっと自分の感情を
さらけ出してくれたのが。













「由梨、お前、
これからもそうしろよ!」

「は?」

「感情押し殺したって
いいことなんか
なんもねーだろ!
ストレスは発散しろ!
オレが受けてやる!!」













何いってるんだコイツは
意味がわからない

とゆう困惑の表情を
浮かべる由梨と、



おそらく満面の笑みのオレ。













正反対な二人の空気は
今まで一緒にいた
どの女とのものより
心地よかった。