放課後....
今まで、ずっと逃げてきた。
いざ真正面から会うとなると、
責められるのが怖くて。
でも、もう逃げない。
きちんと償うんだ。
大きな決意を胸に、
あたしはヨシの家の
インターホンを押した。
ピンポーン...
『はい』
無機質なお手伝いさんの声。
「あの、七瀬と申します。
お母さ...いえ、
奥様はいらっしゃいますか?」
『申し訳ありません。
奥様はただいま
外出していらっしゃいます』
「あ...そうですか」
『何か伝言を
お預かり致しましょうか?』
「あ、いえ、大丈夫です。
また来ます」
ふう。
緊張の糸が切れる。
今日は諦めて帰ろうと
後ろを向いた時だった。
「ちょっと...!
どうしてあなたが
うちの前にいるの!!
よくもまあ来れたものね!!」
「あ、あの、お母さん
話を聞いてください...」
「お母さんなんて呼ばないでと
この前も言ったわよね!?
私はあなたと話すことなんて
微塵もありません!
早く帰ってちょうだい!!」
バタン!
と門の横の扉が閉まった。
...大丈夫。
最初からうまくいくわけないもん。
諦めない。

