恋の魔法。










「......は?」










「だから、こんな偽物の付き合い、
やめにしない?」














「なに、いきなりなんだよ」











「もう、終わりにしたいの」











ざあっと風が吹く。












「あんたといても苦しいし」











風でゆれた髪が
あたしの表情を隠してくれる。











「一歩踏み出す勇気をくれて、
ありがとう。
それじゃ」

「あっ、おい!!」













そのまま顔を見られないように
あたしは走って屋上を出て、
階段を駆け降りた。