恋の魔法。






___....





「由梨ーっ!
おっはよーっす!!」

「ん....ってどうしたのその髪!!」







朝の廊下で爆音に振り返ると、
そこにはすっかり
短髪になった神田咲哉がいた。










「お前が切ったらって
言ったんだろ!!
もっと、いいね!とか
ステキ!とか言えねえのかよ!」

「まあ長い時よりは
マシになったんじゃない?」










相変わらずの
かわいくない返答をしながらも、
心はズキズキと痛んでいた。











お祭の時になにげなく言ったこと
覚えててくれたんだ...。





でも、だめ。
これは、もう決めたこと。













「ねえ、今日のお昼
屋上に来れる?」

「来れるもなにも
昼まで屋上で寝てる
つもりだったけど...」

「あ、そ。
じゃあ昼行くから」

「なんだよなんだよ、
由梨の方から
誘ってくるとか!
...楽しみだな」

「!!//
変態!」











耳元で低く囁かれながら
さっと太ももをなでられ、
一瞬固まってしまった。





だけど、こんなやりとりも、
もう交わされることは
ないのかもしれない...。