恋の魔法。






そして放課後___...







「ゆーりっ!
かえろーぜ!」

「あ、えっと...今日は...」

「咲也ごめんねえ?
今日は女子だけの会だから
咲哉は来れないの!」

「は?おい、お前ら...」





神田咲哉が険しい顔をしたので
慌てて誤解をとく。





「だ、大丈夫だから!
てか、やっぱ女子同士で
話す方が楽しいし!
余計な心配しないで!」

「ふーん、ならいいけど...」












あーあ、あたしって
かわいくない...。



心配してくれて
ありがとう、とか
どうして言えないかな...。










_____



「ふーん...
じゃあ、前の学校で
あったことのせいで
人間不信になってたんだ」

「うん...ごめん、
何があったのかは
詳しく言えないんだけど...」

「まあいいよそんなの!
どうせバカ校に通ってる
あたし達じゃ難しいことは
よくわかんないし!」

「そうそう、昔の七瀬さんなんて
あたしたちにはなーんも
関係ないからねっ」

「ありがとう...」

「そ・れ・よ・り〜...」







女子のみんなが
一斉に身を乗り出してくる。