言い終わる前に
あたしの視界は
真っ暗になった。
神田咲哉があたしを
抱きしめていたんだ。
強く、強く…。
「オレが、いるから…。
由梨に呼ばれたら、
いつ
どこで
何やってても
すぐとんでくから…。
絶対いなくなんねえから。
だから、もうたった1人で
苦しむなよ…。
お前はもう十分すぎるくらい
苦しんだんだから…」
神田咲哉の胸が
あまりにも暖かくて。
少し痛いくらいの
抱きしめる力に
安心して。
あたしは声を出して
わんわん泣いた。
今までの悲しみ、苦しみ、
全てを吐き出すように…。
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