恋の魔法。










「これ、どう落とし前
つけてくれるのかなぁ?」

「………やだ」

「はあ?」

「あたし…
絶対、別れない…から」

「はあ??
あんた何様!?」












もう揺らぐのはたくさん。





あたしとヨシは
思いが通じあったんだ。





あたしのヨシへの気持ちは
誰にも負けない…!













「ざけんじゃねぇよ…。
お前の意志なんか
聞いてないんだよ!」

「っ!」







負けるもんか…。












あたしはミカの迫力に
ひるみつつも
視線をそらさなかった。














「っ!!
被害者ぶってんじゃねーよ!
好きな男とられて
泣きたいのは
こっちなんだよ!」

「キャッ…」














ドン!



とミカに体を押され
柵にぶつかる。







この柵、低っ…











そう思った時には
手遅れだった。







ふいをつかれたあたしは
足をふんばりきることも
出来ずそのままあたしの
全体重は柵の向こう側へ…













うそっ…
落ち、る…?