そして1週間後の
昼休み―――…
「ごはんごはん~♪」
って鼻唄なんか
歌っちゃってるけど
まだミカに言えてない…。
サオリがまだ
言うべきじゃない
って言うから
待ってきたら
もう1週間も
経っちゃったな。
とりあえずいつも
お昼は女子の
みんなで食べてるので、
いつも通りみんなの
ところへ向かったが…
「ねえ由梨~」
「ん、ミカどうしたの?」
「ちょっと話があるからぁ~
ごはんの前に
屋上行かな~い?」
「う、うん…」
背中に冷や汗が垂れた。
この前経験した
あの出来事が
鮮明によみがえる。
〈次裏切ったら
こんなんじゃ済まないから〉
不安になりサオリを見る。
でもサオリは
目をあわせてくれなかった。
サオリ…?
大丈夫だよね…?
教室を出る直前、
ヨシの席に
視線を送った。
ヨシは購買に
行ったようで
席は空っぽになっていた。

